姿勢を正して座禅に挑戦する児童=島根県吉賀町柿木、報国寺
姿勢を正して座禅に挑戦する児童=島根県吉賀町柿木、報国寺

 【吉賀】座禅や滝修行を通して心身を鍛える寺子屋修行がこのほど、島根県吉賀町柿木の報国寺などであり、子どもたちが集中力や感謝の心を学んだ。

 地域や学校が取り組む町独自の教育プログラム「サクラマスプロジェクト」の一環。柿木小学校児童を対象に毎年開催し、10回目。

 4~6年の12人が本堂で山﨑浄徳住職(43)から白衣と袈裟(けさ)を授かり、座禅に挑戦。精神を細く研ぎ澄ませるイメージで集中するようアドバイスをもらい、足を組んで姿勢を正して約20分間、無念無想の境地を体感した。

 山﨑住職は子どもたちに「座禅はメンタルトレーニングとしても有効と言われている。普段から集中やリラックスの仕方に慣れておくことが大切」と話した。柿木公民館で大豆肉のからあげやごま豆腐の精進料理を味わった後、津和野町の鳴滝で滝修行をした。

 初めて参加した5年の田村佑達(ゆうだい)君(10)は「息をすることに集中した。サッカーをやっているので、集中する場面で生かせたらいい」と話した。

 2日間の日程で、前日は広島県廿日市市の宮島で登山をした。

(藤本ちあき)