ホテル一畑の外観。右側が新館=松江市千鳥町
ホテル一畑の外観。右側が新館=松江市千鳥町

 ホテル一畑(松江市千鳥町)が16日、リニューアルオープンした。老朽化した本館を建て替え、新館とした。利便性向上のため玄関を2カ所設置。客室のベッドサイズを大きくし、宍道湖の眺望を楽しめる窓側浴室を備えたエグゼクティブツインルームを設けるなど快適で上質な空間を提供する。

 新館は鉄筋コンクリート造りの6階建てで、旧東館(現・西館、14室)の東側に連結する形で建設。大浴場のある6階部分がつながっている。客室は118室で、従来の設備よりベッドサイズを大きくするなど快適性を高め、宿泊料金を4千円程度引き上げた。

 目玉となるエグゼクティブツインルーム(2人利用時で1人当たり税込み2万7100円~)は3~6階に1室ずつ配置。各階にイメージカラーを設定しており、日本の伝統色をアクセントにした空間づくりを意識した。

 2階には目の前で調理の様子を楽しめるライブキッチンを備えたレストランがあり、ビュッフェや鉄板焼きを用意。個室にも対応する。新型コロナウイルス対策で従来よりも広いスペースを必要とする宴会需要に対応するため、1階の宴会場の壁を可動式に変更した。

 総工費は約72億円。昨年11月から工事のため休業していた。

 運営会社の(株)ホテル一畑の錦織祐作社長は「建物だけでなくスタッフ一同レベルアップし、お客さまにゆったりとした空間を届けたい」と話した。