去年の夏休み明けのある日、神奈川県の鶴見養護学校(今年4月に鶴見支援学校に改称)の教員、大内紀彦(47)にうれしい出来事があった。「おおうちせんせい」。担任をしていた中等部1年の女子生徒が、何のヒントもなしに、初めて自分の名前を呼んだ。
女子生徒は知的障害があり、入学以来、大内の名前を言えなかった。小学校の恩師の名前と混同しているようだった。
「それが、この子が物事を覚えるペースだから」。一人一人に寄り添い、それぞれのゴールを目指して手厚い支援をする。大...
去年の夏休み明けのある日、神奈川県の鶴見養護学校(今年4月に鶴見支援学校に改称)の教員、大内紀彦(47)にうれしい出来事があった。「おおうちせんせい」。担任をしていた中等部1年の女子生徒が、何のヒントもなしに、初めて自分の名前を呼んだ。
女子生徒は知的障害があり、入学以来、大内の名前を言えなかった。小学校の恩師の名前と混同しているようだった。
「それが、この子が物事を覚えるペースだから」。一人一人に寄り添い、それぞれのゴールを目指して手厚い支援をする。大...
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