24日午後2時半ごろ、島根県邑南町市木のレジャー施設「瑞穂ハイランド」のウオータースライダーで遊んでいた、同町在住の小学3年の男児(8)が、別の児童と接触した際に転倒する事故があった。男児は意識不明の状態で病院に搬送された。
(取材班)
【写真】ウオータースライダーの事故現場付近
川本署や邑南町によると、男児はウオータースライダーの途中で止まっており、後ろから滑ってきた児童と接触し転倒。当初は大声で泣いていたが、車内で休んでいる際に意識と呼吸がなくなったという。江津邑智消防組合消防本部によると、後頭部を打撲していたといい、町内の病院に搬送後、ドクターヘリで出雲市内の病院に搬送された。
町によると、この日は地元の公民館と児童クラブ共催のイベントで、少なくとも小学1~6年生の10人が参加。公民館の職員ら大人7人が引率していた。当時、ウオータースライダーには5人の児童が遊んでいたという。
邑南町学びのまち推進課の高瀬満晃課長は、当時の状況は確認中だとし「あってはならないことが起きた。詳細を把握し、今後の対応を考えなければならない」とし、施設を運営するアオイテクノサービス(広島市)の地域創生事業部の日野広和課長は「安全を管理しきれていなかった。事故が起きた事実を受け止め、再発防止に努める」と話した。
ウオータースライダーは全長25メートル、幅1メートル。傾斜約15度の坂道にビニールシートを敷き、坂の上から水を流して滑る。設置は瑞穂ハイランドの夏営業が始まった2022年に始めた。施設はウオータースライダーのみを当面中止とし、通常の営業は続ける。