柔道教室の動画を見て、言葉の研究を行う持田祐里さん=松江市浜乃木7丁目、島根県立大松江キャンパス
柔道教室の動画を見て、言葉の研究を行う持田祐里さん=松江市浜乃木7丁目、島根県立大松江キャンパス

 島根県立大人間文化学部(松江市浜乃木7丁目)の学生が、益田市在住の柔道家の幼児向け指導方法を、幼児の発達教育に生かそうと研究している。受け身の際に取るべき姿勢を「ダンゴムシ」などと分かりやすいキーワードを使う点に着目した。21日に福祉関係の学会で研究成果を発表する。 (糸賀淳也)

 学生は、同学部3年で保育教育を学ぶ持田祐里さん(21)。体を大きく動かし、バランスを取る柔道の動きが、運動機能に関わる神経や筋肉の発達につながるとして、柔道をヒントに、運動の苦手な子ども向けの運動機能育成プログラムを研究してきた。

 その過程で、益田市在住の元体育教員で柔道2段の矢冨修子さん(69)が、市内の保育園で柔道教室を開いて受け身を教え、けがの予防や軽減につなげていることを知った。

 矢冨さんの指導方法を分析したところ、背後から押された際に取る前受け身の手の形は「三角おむすび」▽横受け身の練習でうずくまる姿勢は「ダンゴムシ」|などと12種類のキーワードを使うことに気づいた。指導を受ける幼児はキーワードに反応し、素早く受け身の姿勢を取れていた。

 動きを連想しやすく、端的なキーワードで伝える手法は、幼児の運動機能の発達を促す教育に応用できるとみて、矢冨さんの指導方法を事例として広く紹介することにした。学会で発表するほか、書籍にまとめる予定。

 持田さんは「矢冨先生の指導は分かりやすく効果的だ。多くの人に知ってもらうとともに将来、自分が子どもに指導する際に役立てたい」と意気込んでいる。