2024年2月の開業を予定するJ1サンフレッチェ広島の新本拠地「エディオンピースウイング広島」の建設が広島市中心部で進んでいる。山陰地方でも多くのファンを持つJ1チームの新たなホームスタジアムの魅力や特徴を指定管理者・サンフレッチェ広島(広島市中区)の仙田信吾社長に聞いた。
(聞き手は広島支社・新藤正春)

 -新スタジアムでは、サンフレッチェ広島と女子サッカーWEリーグの「サンフレッチェ広島レジーナ」が年間35試合のホームゲームを行う。観戦環境は今までとどう変わるか。

 「『街のど真ん中スタジアム』になる。郊外にある現スタジアムに比べ、アクセスが大きく改善するので本当に期待している。現スタジアムは、陸上のトラックがあるため、観客席とフィールドが約35~50メートル離れているが、新スタジアムは観客席とピッチの距離が約8メートルと近い。選手たちの息遣いまで聞こえてくるような距離で、迫力を間近で感じてもらえると思う」

 -スタジアム内の設備はどのようになるのか。

 「新国立競技場と同規模の大型映像装置が入る予定。具体的な内容はこれからだが、試合中の演出が向上する。また、観客席が屋根で覆われているので、少々の雨であれば問題ない。2024年には日本代表戦を実現できると思っている」

 -飲食スペースについてもファンの関心が高い。

 「具体的なことは、まだ言えないが、実績のある飲食業者が入る予定だ。これまではどうしても揚げ物など『茶色』のメニューが多かったが、...