新型コロナウイルスの5類移行でインバウンド(訪日客)が急速に戻る中、島根県が「空路」で厳しい戦いを迫られている。中国地方で唯一、海外との定期便就航の実績がなく、各国の航空会社がコロナ禍から復便する動きに乗れていない。当面は台湾とのチャーター・定期便の就航を目指すものの、隣県の鳥取が先行して現地航空会社との覚書締結にこぎ着け、差が開いている。(白築昂)

[関連記事]
台湾便、アウト需要喚起が鍵 円安に物価高で道筋険し
5類移行で復便の動き加速 中国5県空港 鳥取県「コナン」で差別化
記者の視点 展望開けない島根への国際便就航

 インバウンドを巡り政府は3月に「観光立国推進基本計画」を6年...