たもを持ち、生き物を探す参加者=松江市殿町、堀川
たもを持ち、生き物を探す参加者=松江市殿町、堀川

 環境保全について理解を深めるイベント「トヨタ・ソーシャルフェス2023」が16日、松江市殿町の松江城周辺の堀川であった。親子連れ計105人が参加し、水辺の生き物を捕まえて観察し、多様な生態系について学んだ。

 石段を下り、堀川に足を踏み入れた子どもたちからは「冷たい」「なんかいる」と楽しそうな声が上がった。たもを使い、汽水域に生息するシジミやシンジコハゼ、フナを捕獲。堀川の多様な生態系を実感した。

 外来種のミシシッピアカミミガメも観察。外来種は国内固有の生物、在来種の脅威になるため6月以降は自然に放すことが禁止されたことを学んだ。

 家族5人で参加した古江小学校3年、藤井結進(ゆうしん)君(9)は「小さくてかわいい生き物がたくさんいて楽しかった」と笑顔で話した。

 山陰中央新報社が主催、松江第一中学校校区PTA関係者でつくる「千鳥のお堀を学ぶ会」が共催した。
(高見維吹)