タイを釣り上げる「恵比寿」の絵がラベルに採用された商品をPRする佐々木和仁さん(左)=江津市後地町、道の駅「サンピコごうつ」
タイを釣り上げる「恵比寿」の絵がラベルに採用された商品をPRする佐々木和仁さん(左)=江津市後地町、道の駅「サンピコごうつ」

 石見神楽演目「恵比須(えびす)」をモチーフに江津市の高校3年生が手がけたデザインが、アウトドア料理向けスパイスのオリジナルラベルに採用された。「ご当地商品」として、地域の魅力発信につながると期待される。

 デザインしたのは江津市二宮町の佐々木和仁さん(17)。邇摩高校(大田市)の石見神楽部に所属し、神楽の絵が交通安全などを呼びかけるポスターに採用された経験がある。同市が、万能調味料としてキャンプ愛好家らに人気の商品「ほりにし」の企画で、県内1自治体限定ラベルの「ご当地」に選ばれ、白羽の矢が立った。

 ラベルは調味料100グラムが入る瓶に貼る、縦5・5センチ、横8センチの大きさ。原画は水彩で、佐々木さんは「神楽が盛んな地域だということを広く知ってほしい」と願いを込め、白波が立つ日本海でタイの大物を釣り上げる恵比寿をユーモラスに描いた。

 市内限定で、16日から先行してドライブイン「神楽の里舞乃市」(後地町)の店頭に並んだのに合わせ、隣接の道の駅「サンピコごうつ」前で、佐々木さん自らがPR。他に5店舗で順次取り扱いが始まる。
(村上栄太郎)