隠岐諸島4町村に1個ずつ設置する宝箱=島根県隠岐の島町中町、町観光協会
隠岐諸島4町村に1個ずつ設置する宝箱=島根県隠岐の島町中町、町観光協会

 周遊観光を促そうと隠岐ジオパーク推進機構(島根県隠岐の島町中町)が、隠岐4町村内の観光スポットで謎解きを楽しむ「リアル宝探し」を始めた。クイズの答えが埋め込まれた宝箱を設置し、正解者には抽選で特産品を贈る。

 全国各地で宝探しイベントを開催する「タカラッシュ」(東京都)に企画を依頼。隠岐の自然を楽しんでもらいながら、高校生以上向けの難易度の高い謎解きを用意した。

 参加者はまず、4町村の観光協会でリーフレットを入手する。岩石学者を目指す学生が、巨大な力を蓄えているとされる「はじまりの石」を探すという物語に沿い、4町村のそれぞれ2カ所にある「手がかり」の場所に行ってヒントを得た後、各町村に1カ所ある宝箱のありかで、答えのキーワードを見つける。

 宝箱がどこにあるか分からない場合は、リーフレットに記載された飲食店や観光施設といった追加のヒントの提供場所で情報を得る仕組みがある。

 4町村のうち一つでも答えが見つかれば応募可能で、各町村の特産物が抽選で計40人に当たる。4町村全ての謎解きをクリアすると「エクストラの謎」のヒントを得られ、答えると隠岐牛3万円分が3人に当たる。開催は2024年2月末まで。(鎌田剛)