国の全国旅行支援を活用したキャンペーン終了後の冬の観光需要を下支えしようと、島根県が2024年1~3月、大手宿泊予約サイトを活用した需要喚起策を展開する。県産品などを活用した高価格帯の宿泊プランの利用客に対し、割引クーポンを付与する。

 国の予算を活用して展開してきた「しまね旅キャンペーン」が、12月1~20日の再実施分をもって終了する予定。冬の閑散期に重なるため、継続的な支援が必要と判断した。

 宿泊施設に泊まる利用者に、1人当たり千~2千円のクーポンを発行する。しまね和牛や鮮魚などを食事メニューに取り入れたり、体験型プランを造成したりして、楽天トラベルやじゃらんといったウェブ旅行サイト上で販売する事業者が対象となる。

 県は関連事業費2300万円を含む一般会計補正予算案を、開会中の9月定例県議会に提出した。(多賀芳文)