一面に白い花をつけたソバ畑=島根県邑南町日和
一面に白い花をつけたソバ畑=島根県邑南町日和

 島根県邑南町内の各地でソバの花が見頃を迎えた。山あいにある町日和のソバ畑では赤い茎に小さな白い花が無数に咲き誇り、見る人の心を和ませている。見頃は10月初旬まで続く。

 畑は「手打ちそば千蓼庵(せんりょうあん)」から日和川沿いに北へ200メートルにあり、50アールで大田市三瓶地域の在来種のソバを栽培中。山あいを吹き抜ける風に揺れる白い花が、背後に広がる青々とした山や赤瓦の民家と調和し、通行人の撮影スポットとなっている。

 畑を所有する邑南そば生産組合事務局の伊達一樹さん(70)は「今年は雨の少ない時期に植えたので順調に育った。おいしいそばになると思う」と期待した。収穫は10月下旬予定だという。

 ソバの栽培は生産組合(18人)が、6年前から町内全域の休耕田計20ヘクタールで取り組む。収穫した実は町内や関西のそば店に出荷する。(吉野仁士)