任期満了に伴う役員改選期を迎えるJFしまね=松江市御手船場町
任期満了に伴う役員改選期を迎えるJFしまね=松江市御手船場町
任期満了に伴う役員改選期を迎えるJFしまね=松江市御手船場町

 松江市御手船場町のJFしまね本所であった推薦会議では、浜田、大社など県内10区域から選ばれた委員計10人が、岸会長を含む20人の役員案と、外した同数の案を協議した。関係者によると、無記名投票の結果5対5となり、10人の中から選ばれた議長が、岸会長を外した案を選択した。

 規約に基づくと、推薦会議が会長に協議結果を報告し、会長が総代会に案を提出することになる。

 岸会長は推薦会議に加わっておらず、会議後、規約で必要と定めた役員候補本人の承諾が、書面でそろっていないと反論。報告された案を認めない意向を周囲に伝えた。

 議長となった推薦委員は山陰中央新報社の取材に「組合員からは(会長を)代えてほしいとの声が挙がっているため、岸会長を含む案とは別の案に決めた」と話した。岸会長は取材に対し答えなかった。

 会長は、総代会(定数120人)での投票により、承認を受けた新役員から協議で選ばれる。

 島根県から水産業協同組合法に基づく業務改善命令を受けたJFしまねの役員改選を巡っては、岸会長を支える側と、体制一新を求める一部の役員をはじめとした組合員の勢力が拮抗(きっこう)している。

 岸会長は、2013年から全国漁業協同組合連合会(全漁連)の会長も務めている。 JFしまねが9日、役員任期満了を前に新体制案を取りまとめる推薦会議(委員10人)を開き、岸宏会長を外す案を選んだ。30日に予定される総代会で最終決定する見通し。ただ、会議後に報告を受けた岸会長が選考過程で不備があったと主張し、案を受理しなかったという。改選手続きが難航することも予想される。 (古瀬弘治、多賀芳文)