【浜田】海外の山を巡り撮影する浜田市三隅町芦谷の自営業、佐々木俊和さん(72)の写真展が、同市西村町のGallery&Cafe FUN(ギャラリー・アンド・カフェ ファン)で開かれている。そびえ立つ山々と澄んだ空を絶妙に捉えた18点が来場者の目を引く。29日まで。
佐々木さんは市内で工事現場の測量士として個人で依頼を受けて働く。その傍ら、登山好きで日本各地を回り、60歳からはネパールの山々を中心に渡り歩き、映像に収めてきた。
体力的に登頂は難しいものの、現地ガイドと麓まで歩いて撮影する。ネパールのギャチュンカン(標高7952メートル)は雪の白化粧と爽やかな青空の対比が雄大な自然を伝える。明け方に捉えたランタン・リルン(同7225メートル)も真っ赤に染まる山麓や尾根線の影が神秘的な光景を作り出している。
来場した京都府亀岡市の会社員、堀林由加さん(25)は「誰もが見られない景色を鮮明に映し出していてすごい」と驚き、佐々木さんは「心を動かされた自然の素晴らしさを見てほしい」と話した。
開場時間は午前10時~午後6時。入場無料。月、火曜は定休日。(宮廻裕樹)