前回、神々への個人的かつ最も簡易な捧(ささ)げものとして、賽銭(さいせん)を紹介した。

 現代の神社神道では、賽銭よりも大切に金銭を取り扱い、個人や各種団体が神社の正式参拝や初宮詣、七五三、厄よけなどの御祈祷(ごきとう)、春夏秋冬の祭儀などで、神前の...