新聞記者を経てロバと共に国内外を放浪している男性がいる。京都府亀岡市出身の高田晃太郎さん(33)。6歳の雄「クサツネ」をパートナーに日本一周を始め、今月島根入りした。高田さんにロバと旅をする意味などを聞いた。
(報道部・林李奈)
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ーどうしてロバと旅をしようと思ったんですか?
「大学を卒業して北海道新聞社で働いたのですが、旅をしたいと2年で辞めて一人で世界各国を放浪していました。きっかけはモロッコに行った時です。遊牧民が使役する様子を見て『ロバに荷物を背負わせたら、どんな場所でも旅できるのではないか』と考え、モロッコで1万円程度出して買いました。ロバにしたのは、馬より粗食や病気に強く、旅の道連れとして適していると思ったからです」
ーロバとの旅はどうでしたか。
「想像以上に楽しかったです。一人旅とは違い、現地の人との交流が増えます。モロッコの旅を終え、北海道の十勝毎日新聞社で働きましたが、ロバと旅をしたいという気持ちが抑えられず、退職しました。イラン、トルコ、モロッコを10カ月間、旅をしました。そうすると、日本でロバと旅をしてみたいという気持ちがこみ上げ、今年7月から旅を始めました」
ーどうして海外ではなく、日本を選んだのですか。...