激励会であいさつをする式守伊之助さん=出雲市今市町、ラピタウェディングパレス
激励会であいさつをする式守伊之助さん=出雲市今市町、ラピタウェディングパレス

 秋巡業大相撲出雲場所(大相撲出雲場所実行委員会、出雲市、山陰中央新報社主催)を前に、出雲市出身の立行司・第41代式守伊之助さん(64)=本名・今岡英樹=の激励会が25日夜、同市内であった。65歳の定年を控えて、最後の「ご当地場所」となる見込みで、親族や同級生ら約140人が、功績をたたえ、さらなる活躍を願った。

 出雲場所は26日午前9時から出雲市矢野町の出雲ドームであり、伊之助さんは幕内の取組前に、主催者に代わってあいさつする「雑踏ぶれ」を予定する。

 激励会では「出雲」の文字をあちこちにあしらった紫色の装束を着用し、会場に姿を見せると拍手が沸いた。出雲場所実行委員会の佐々木雄三会長が「立行司に上り詰めたのは努力のたまものだ」とたたえた。

 島根県功労者表彰もあり、伊之助さんは丸山達也知事から表彰状を受け取ると「これからの1年が大事になる。一番一番に命を懸けて臨みたい」と誓った。

 伊之助さんは、出雲第二中学校から高田川部屋入りし1975年に初土俵。92年に十両格、2005年に幕内格となり、12年に式守勘太夫を襲名した。18年に伊之助となり、今年12月に15年から空位が続く最高位の第38代木村庄之助となる。    (佐野翔一)