堀江正美さんの作品を手にする安食ひろさん=出雲市口宇賀町
堀江正美さんの作品を手にする安食ひろさん=出雲市口宇賀町

 木彫りや鹿の角を使った猫をテーマに作った故・堀江正美さんの作品展が27日午前10時から、松江市外中原町の清光院下のギャラリーで開かれる。作品は、来場者に値段をつけてもらい販売し、収益は全額モロッコ大震災の被災者に当ててもらうため、モロッコ大使館に寄付する。29日まで。

 おととしに74歳で亡くなった堀江さんは、40代の頃に好きだった猫をテーマにした木彫りのオブジェを作りを趣味で始めた。材料の木や鹿の角は自身で山に入り調達。短刀を使って丁寧に削り、作品を仕上げた。

 小物から高さ60センチを超える大作まで、約200点を展示する。木や角のうねりを生かして、獲物を狙う様子や寝転んでいる姿を表現。顔は掘っていないため想像力をかき立てられる。

 友人の陶芸家・安食ひろさん(75)=出雲市口宇賀町=が作品を譲り受け、多くの人に知ってもらおうと企画した。安食さんは「ほっこりするような作品を手に取ってお気に入りを見つけてほしい」と来場を呼びかけた。

 開館時間は午前10時~午後6時。入場無料。

 (佐野翔一)