東京に出張した際、電車の窓越しに通り過ぎていく都心の高層マンションやオフィスビルに、蚕が繭を作るときの足場とする、井桁状の蔟(まぶし)を連想するようになったのは、芥川賞作家・村田沙耶香さんの『地球星人』...