犯罪被害者支援条例の広がりを願う徳田さよ子さん=鳥取県北栄町大島、ほくほくプラザ
犯罪被害者支援条例の広がりを願う徳田さよ子さん=鳥取県北栄町大島、ほくほくプラザ

 【北栄】暴行事件で次男を亡くした鳥取市古市の徳田さよ子さん(76)が11日、鳥取県北栄町内で講演し、被害者遺族になった当時のつらい経験に触れ、支えとなる犯罪被害者支援条例が全国に広がることを願った=写真。

 2002年12月末、次男の貴志さん=当時(31)=が男4人から暴行を受けて死亡。徳田さんは犯罪被害者の遺族会を立ち上げ、被害者家族の精神的負担を軽減する活動を続けている。

 講演では集中治療室で亡くなり、高額な治療費を請求された一方で、加害者は「私たちの税金で刑務所での生活を保障される」と指摘。悲しみのどん底にいる中、やるせない思いがしたと振り返った。

 その上で「被害者は精神、身体、経済面での支援が必要。皆さんでサポートの機運を盛り上げてほしい」と強調。

 事件の遺族、被害者に見舞金を支給する「犯罪被害者支援条例」を制定する動きが北栄町をはじめ、県内で出ていることを踏まえ「山陰全体に広がり、いずれは国内各地に制定されてほしい」と話した。

 町が毎年6回開く人権講演会の一環。約30人が聴いた。     (柴田広大)