松江市出身の演歌歌手、小川たけるさん(35)が5枚目のシングル「陽炎~KAGEROW~」をリリースした。5年ぶりの新曲で、欲望と理性のはざまで苦しむ女心を情感豊かに表現した。
小川さんは2014年4月、「涙あそび」と、松江を舞台にした「ふたりの城下町」でデビュー。今作は女性を主人公にした楽曲で、デビューした14年に頭の中で構想を練っていたという。ロック調の演歌に仕上がった。
ほか2曲は、いずれも作詞作曲に挑戦した。「ふるさとのきみへ」では出雲富士、日本海、松江城といった歌詞を盛り込み、山陰両県の力強い自然と自身の歩みを重ねた。ご当地ソング「神戸恋みなと」では、活動でよく訪れる神戸を題材にした。
小川さんは「一人でも多くの人に聞いてもらうのが一番。新曲をきっかけに興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
(吉田真人)