シンガー・ソングライターの山根万理奈さん(34)=松江市出身=がライブ活動を本格的に再開し、7月にワンマンライブを開いた。2019年9月を最後に、ライブ活動は一旦休止にし、表舞台から離れていた。休止期間中の出来事や今の思いを聞いた。(Sデジ編集部・鹿島波子)
 

 

▽年間100本全国の旅「楽しかった」


 山根さんは、YouTubeでのカバー曲動画をきっかけに、2011年7月にシングル「ジャンヌダルク」でメジャーデビュー。2012年から毎年オリジナルアルバムを出し、ギター1本を手に弾き語りで全国を飛び回り、年間約100本のライブをこなした。2017年からのアルバム3作はクラウドファンディングで制作し、ファンからのお題で楽曲制作するなどユニークな活動も続けていた。

 当時を振り返り「全国に点在しているファンの人たちに声を届けて、旅自体楽しかった。リクエストしてもらった曲を作るのも、新しくて面白かった」と話す。

ライブ活動休止を前に、満面の笑みで弾き語りを披露した山根万理奈さん=2019年9月1日、松江市西津田6丁目、プラバホール

 ライブ活動休止を決める前、拠点を東京から松江に移すことは決めていた。元々旅ばかりで拠点はあってないようなもの。「今の時代、どこでもできる」と松江で活動する気持ちでいたが、2019年に休止を決断することになった。なぜ心境の変化が訪れたのか。

 山根さんは「元々YouTubeから出てきたからプレイヤー。歌うことは一番好き。ただ、...