JR松江駅(松江市朝日町)の発車メロディーが21日、3人組ロックバンド「Saucy Dog(サウシードッグ)」の楽曲「優しさに溢れた世界で」になった。ボーカル・ギターの石原慎也さんが松江市出身という縁で、JR西日本が山陰両県の駅で初めてアーティスト楽曲を採用した。来年3月まで毎日、特急列車の上下計44本と、朝夕の通勤・通学時間帯のみ普通列車でも流れる。(Sデジ編集部・鹿島波子)

 

 午前11時41分発の「やくも5号」が到着すると、従来のチャイムに替わり、オルゴール調のメロディーが響いた。約15秒間のサビ部分が繰り返され、出発する列車を送り出した。

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駅のホームにオルゴール調の優しさ溢れるメロディーが響く=松江市朝日町、JR松江駅

 Saucy Dogが松江市でライブをした1月13、14の両日に合わせ、JR松江駅構内にホワイトボードが用意され、ファンからメンバーに向けた手書きのメッセージであふれた。通常は発車時刻を知らせる電光掲示板も「Saucy Dogの皆さんおかえりなさい♪ライブにお越しの皆さん山陰に来てごしなってだんだんね~(来てくれてありがとうね)」と出雲弁を交えて出迎えた。

 駅員の計らいがメンバーに伝わり、古里を盛り上げ、多くの人が松江を訪れるきっかけになればと、Saucy Dog側から提案を受けて実現した。

紫色の懐かしい「スーパーやくも」車体の前で記念撮影する利用者も見られた

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