強烈な日差しの中、小松由佳は砂漠に向かっていた。目の前に風紋が広がる。当時26歳。2008年10月、シリア中央部のパルミラ。「遊牧民らと生活を共にし、その世界を写真で表現したい」。中国からユーラシア大陸へ。その夢を追う旅の途中だった。
遠くにラクダの群れ。近づくと、ジャンパー姿のアラブ人が不思議そうに顔を向けた。「写真を撮らせてほしい」と身ぶり手ぶりで頼むと、男性は黙ってうなずく。5年後に伴侶となる5歳年下のアブドュルラティーフ...
強烈な日差しの中、小松由佳は砂漠に向かっていた。目の前に風紋が広がる。当時26歳。2008年10月、シリア中央部のパルミラ。「遊牧民らと生活を共にし、その世界を写真で表現したい」。中国からユーラシア大陸へ。その夢を追う旅の途中だった。
遠くにラクダの群れ。近づくと、ジャンパー姿のアラブ人が不思議そうに顔を向けた。「写真を撮らせてほしい」と身ぶり手ぶりで頼むと、男性は黙ってうなずく。5年後に伴侶となる5歳年下のアブドュルラティーフ...
無料会員登録(山陰中央新報IDを取得)すると
付きのデジタル記事が月5本まで読める
ニュースレターで最新情報を受け取れる
プレゼント応募や、クーポンが利用できる