島根県境に近い広島県庄原市の国営備北丘陵公園で冬の訪れを告げる「ウインターイルミネーション」が始まった。公園の地形と樹木を生かし、約70万個の電球で奥行きのある幻想的な光の世界を演出する。来年1月8日まで。
全体のテーマは「COSMO」で、中の広場、ひばの里、花の広場の3エリアを宇宙とイルミネーションの親和性に着目した多彩なモニュメントが彩る。
このうち、宇宙空間をテーマにした中の広場では棚田の高低差を利用し、色とりどりの電球で表現した星やロケットが闇夜に浮かび上がる。未知の宇宙空間を表現した大型パネル(幅51・3メートル、高さ4・3メートル)もあり、2万個の電飾を施した乗車可能なロードトレインも園内を走り回る。
土曜日を中心に打ち上げ花火やライブイベントの企画もある。点灯時間は午後5時半~9時(土曜日は午後10時まで)。月曜日(12月25日、1月8日を除く)と12月31日、1月1日は休園する。
備北イルミは1995年に始まり、29回目。期間中は16万7千人の来場を見込んでいる。 (新藤正春)