足立美術館では、近代日本画の巨匠・横山大観(1868~1958年)の代表作「紅葉(こうよう)」が30日まで公開されており、美術ファンを楽しませている。大観の作品約120点を所蔵する同館が毎年秋限定で展示する人気作。各地で紅葉が遅れる中、晩秋ムードを漂わせている。

 「紅葉」は大観が円熟期の1931年に描いた六曲一双の屏風(びょうぶ)絵で、群青の川に鮮やかな紅葉が映える。紅葉の葉脈を金泥で描いたほか、当時新しい画材だったプラチナ泥で...