「心が弾む」言葉遣いで詩を書く島根県飯南町出身の詩人・里みちこさん(76)=大阪府在住=の個展「いのちの四季」が、松江市鹿島町佐陀本郷の「鹿島のギャラリーあいえんきえん」で開かれている。古布などに書かれた約100編の詩が来場者を引きつけている。入場無料。20日まで。
松江市東奥谷町の学習塾「松江算数活塾」が、作家ら文化人を招く事業の一環で開催。里さんは15年ぶりに島根で個展を開いた。
メーンの「いのちの四季」は「思いきり泣いて春がきて」から始まる長編詩。台布と、詩が書かれた布の幅はそれぞれ、約数の和が互いの数字になる「友愛数」と呼ばれる「284センチ」と「220センチ」となるなど、数学の要素も取り入れた。鑑賞していた安来市黒井田町の尾木賢一さん(73)は「言葉の大切さや重みを感じる展示だった」と話した。
(林李奈)