出雲市唐川町のお茶の里唐川館で19日、「唐川番茶まつり」があった。来場した家族連れらは香ばしいお茶を味わい、お目当ての商品を買い求めて楽しんだ。
お茶の産地・唐川地域のPRや茶の販売促進を目的に、住民でつくる唐川親交会(錦織憲一会長)が開いた。会場ではお茶を振る舞ったほか、打ち立てのそばや地元野菜の販売をした。
唐川地域では朝晩の寒暖差を利用して茶を栽培する。振る舞った番茶は11月上旬ごろまでに収穫した茶で製造した。お茶を製造する唐川共栄製茶組合によると、今年は猛暑の影響などで収量が少なく、荒茶で約3千キロだという。味について荒木真夫組合長は「渋味が少ない」と強調した。
米子市福万から訪れた自営業、沢恵子さん(51)は「香りが良くて、おいしかった」と笑顔だった。(片山皓平)