ノドグロの炭焼きを来場者(右)に振る舞う出店者=浜田市原井町
ノドグロの炭焼きを来場者(右)に振る舞う出店者=浜田市原井町

 島根県西部で取れた魚介類を味わう「石見の魚まつり」が25日、浜田市原井町の山陰浜田港公設市場近くの駐車場であった。あんこう鍋やノドグロの干物が振る舞われ、来場者は豊かなうまみを堪能した。

 県西部の水産加工業や飲食業などが計14ブースを設け、益田市を流れる高津川で取れたアユの塩焼きや、バトウのだしをスープにしたラーメンなど多彩な料理が並んだ。

 昼過ぎには、干したノドグロの炭焼き200匹、アンコウの切り身と野菜を煮込んだ鍋100人前が無料で振る舞われた。ブース前には行列ができ、冷えた体に染み渡る一品に笑顔が広がった。家族や友人ら5人で訪れた周布小学校3年の清井心菜さん(8)は「ラーメンがおいしくて、魚がもっと好きになった」と話した。

 魚離れが進む中、味の魅力を伝えようと、県西部の23事業者でつくる石見ツーリズムネットが企画した。
 (宮廻裕樹)