朝原宣治さんの指導で腕の力を鍛えるトレーニングに取り組む参加者=島根県吉賀町真田、真田グラウンド
朝原宣治さんの指導で腕の力を鍛えるトレーニングに取り組む参加者=島根県吉賀町真田、真田グラウンド

 島根県吉賀町ふるさと応援大使で、2008年北京五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストの朝原宣治さん(51)が26日、同町真田の真田グラウンドで陸上教室を開き、同町や津和野町から参加した90人に速く走る方法を指導した。

 吉賀町教育委員会が運動に親しんでもらおうと昨年に続き開いた。参加者は保育園児~小学4年、小学5年~一般に分かれて指導を受けた。

 朝原さんは同町に10年来の知人がいる縁で昨年11月に大使に就任した。教室では園児や児童に「かっこよく、速く走るためにはどういう点に気をつけたらよいだろうか」と前置き。肘を体の後方に引いて走る大切さを紹介し「腕振りを工夫すると走り方が変わる。腕をしっかり振って」と語りかけた。

 参加者は腕の力を鍛えるトレーニングに取り組み、朝原さんのアドバイスで背筋を伸ばし、正面に目線を向けてダッシュした。

 町立七日市小学校3年の河野敦貴君(8)は「肘を後ろに引いて走るのが大事だと分かった」と喜んだ。
(中山竜一)