出雲総合芸術文化祭・日本画部門の作品展(出雲日本画協会主催)が1日、出雲市浜町の出雲文化伝承館縁結び交流館で始まった。日本画愛好家の個性豊かな作品41点を来館者がじっくり鑑賞していた。3日まで。入場無料。
会員19人と公募した12人の作品を展示した。公募作品の中で、最高賞の市長賞に選ばれた若槻年恵さん=出雲市矢尾町=の作品「想い出の調べ」(F20号)は中学生のころに始めたバイオリンをテーマに描いた。繊細な色使いで木の質感を再現し、丁寧な作品づくりが評価された。
会員の森脇純子さん=同市東福町=の作品「羽音(はおと)」(F80号)は和紙を丸めてしわをつける「もみ紙」と呼ばれる手法を背景に取り入れ、白や青の鮮やか色彩で藤の花を表現した。
写真が趣味の出雲市斐川町名島の農業深津孝雄さん(76)は「表現の仕方がさまざまで見ていて楽しかった。写真構図の参考にしたい」と話した。
午前10時~午後5時。最終日は午後4時まで。
(佐野翔一)