出雲市で中学時代を過ごしプロ野球福岡ソフトバンクホークスで活躍する和田毅投手(42)が3日、出雲市矢野町の出雲ドームであった和田毅杯少年野球大会を観戦した。球児の熱戦を見届け、敗色が濃厚になっても粘り強く戦う姿勢をたたえた。
和田投手は準決勝と決勝を観戦し、閉会式で「点差が開いても諦めず素晴らしい試合だった」と褒めた。優勝、準優勝チームの選手にメダルをかけ、グータッチや握手を交わした。
大会は16チームが出場しトーナメントで競った。決勝は木次野球スポーツ少年団(雲南市)が出雲北野球スポーツ少年団(出雲市)を16ー3で破り初優勝した。
大会で本塁打1本、打率5割超を記録した木次スポ少の景山大誠君(12)は最優秀選手賞に輝き、和田投手からサインボールなどを贈られた。「憧れの投手に『ナイスバッテイング』と褒められてうれしかった」と喜んだ。主将の石飛亮佑君(12)も「中学でも練習を頑張って、和田選手のような投手になりたい」と目を輝かせた。
表彰式後、和田投手は子どもたちに「野球が楽しいと思って続け、プロを目指してもらえたらうれしい」と激励。自身の来季の抱負に2桁勝利と120回以上の登板を挙げた。
大会は19回目。子どもに夢を与えようと和田投手から寄付金を受けた出雲市などが2005年から開く。
(佐野翔一)