島根県民有志が年末の定番曲「第九」を演奏するコンサートがこのほど、松江市殿町の県民会館であり、来場した880人が迫力の音を味わった。
コンサートは1992年に県民参加型行事として始まった。今年は島根にゆかりのある合唱100人、オーケストラ70人が県内外から集い、5月から月1~2回の練習を重ねた。
メイン曲「第九」でオケは弱音の表現にこだわり、合唱は男声パートが増え、重厚感あるハーモニーを奏でた。フィナーレは客席を巻き込み、4年ぶりとなる島根県民歌の大合唱もあった。
主催した島根第九をうたう会の角久夫事務局長(73)は「一体感のある感動的な演奏会になった」と話した。(森みずき)