荒天となった17日、島根県隠岐の島町伊後の伊後漁港で、海水中の有機物が高波で撹拌(かくはん)されて泡状になる「波の花」が出現した。泡は近くの海岸を覆い、強風に乗って周囲を漂った。
「波の花」は海水中のプランクトンが集まり、粘度が高くなった状態で荒波にもまれたり、岩や岸壁に打ち寄せられたりして発生する。急激に海水温が下がることも影響するという。福井県の越前海岸や石川県の能登半島でよく見られ、両県では観光名所となっている場所もある。
伊後漁港では消波ブロックや海岸の岩に高波が打ち付けられ、泡が海岸を覆い、強風にあおられてふわふわと舞う場面もあった。
(鎌田剛)













