世界有数の豪雪地帯と言われる日本列島では、これまで道路や鉄道の立ち往生、飛行機の遅延などが度々起きてきた。気象庁は短時間での観測や予測を基準とした「顕著な大雪」の情報を発表しているが、積雪だけでなく暴風雪による視界不良や路面の凍結などもあり、交通機関には臨機応変な対策が求められる。

 ▼気象庁「顕著な大雪」情報運用

 西高東低の気圧配置となる冬場は大陸から季節風が吹き付ける。日本海側に大雪を降らせる原因の一つが、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)と呼ばれる筋状の雪雲だ。中国と北朝鮮の国境付近にある白頭山(ペクトゥサン)で二手に分かれた風が合流し、寒気の影響で発達す...