出雲観光大使の委嘱状を披露する月亭方正さん(右)=出雲市大津町、出雲弥生の森博物館
出雲観光大使の委嘱状を披露する月亭方正さん(右)=出雲市大津町、出雲弥生の森博物館

 落語家の月亭方正さん(55)が17日、出雲観光大使に就任した。落語会で訪れた出雲市を気に入り「観光PRはもちろんだが、大好きな落語を出雲に広めたい」と決意した。

 方正さんは兵庫県西宮市出身。1988年にお笑い芸人としてデビューし、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」などのテレビ番組で人気を集める。2008年に月亭八方さん(75)に弟子入りし、落語家に転身。13年に芸名を改めた。

 方正さんは22年の落語会で出雲市を訪れ、元々歴史や神社仏閣が好きだったこともあり、出雲大社や観光した街の雰囲気を気に入った。落語会でつながった市民の推薦があり、就任が決まった。

 同市大津町の出雲弥生の森博物館で就任式があり、飯塚俊之市長が「持ち味のキャラクターとその笑顔で、出雲の魅力を発信してほしい」と激励。方正さんは「出雲はご縁を大事にする素晴らしい所。ご縁を大切にし、今後も訪れる機会をどんどんつくりたい」と意気込んだ。

 この日はいずも縁結び温泉ゆらり(出雲市平田町)で、弟子の月亭柳正さん(23)と落語会を行った。(黒沢悠太)