学習発表会や寄席に向け落語の稽古をする大森小学校の児童=大田市大森町、大森小学校
学習発表会や寄席に向け落語の稽古をする大森小学校の児童=大田市大森町、大森小学校

 大田市大森町の大森小学校の児童が落語の練習に取り組み、このほど市内のアマチュア落語家の手ほどきを受けた。18日にある学校の学習発表会で披露し、年の瀬には市内の落語団体が企画する寄席に特別出演する。

 大森小は長年、小規模校の利点を生かし、一人で舞台に立ち表現する力を育むため、落語を利用した教育に取り組む。大田市外でも島根県奥出雲町の高尾小学校が同様の活動で注目を集めている。

 今年、高座に上がるのは3~6年生の14人。9月以降、1~3分程度の小ばなしや古典落語を暗記し、練習に取り組んでいる。

 12月に市内で「大田とびっきり寄席」を企画するアマチュア団体・大田落語屋会のメンバー4人を前に、ねたを披露した。最後のオチ前の盛り上げ方、臨場感がある身ぶり手ぶりの付け方などテクニックを教わった。

 6年生の中田星月琉(せしる)君(11)は「笑わせられた時の達成感が面白い」と話し、指導した大田落語屋会代表の松本孝幸さん(74)は「どの児童もたまげるくらい上手になっている」と太鼓判を押した。

 大田とびっきり寄席はサンレディー大田(大田市大田町)で、12月10日午後1時半に開演。料金は前売り500円、当日600円。
(勝部浩文)