「民主主義VS専制(権威)主義」を唱えるバイデン米大統領。ロシアや中国の「失地回復(レコンキスタ)」への危機感がにじむ。二元論に立つ価値観外交に落とし穴はないか。前回に続き、米通商代表部の元高官で、現在は米証券投資者保護公社の副理事長を務めるグレン・S・フクシマ氏に功罪を聞く。

 ―バイデン米大統領は「民主主義VS専制(権威)主義」という二元論に立って価値観外交を推し進める。

 「彼は第2次大戦中の1942年に...