東日本大震災から12年を迎えた2023年3月、福島県相馬市を訪れた岸田文雄氏は、子どもからなぜ総理大臣になったのかと聞かれて「政治家になって、やりたいと思うことを実現する、やめてほしいと思うことをやめてもらう。総理大臣は一応、日本の社会の中で一番権限の大きい人なので、総理大臣を目指した」と答えたそうである。

 ▽大派閥が政権基盤

 ただ岸田氏は、何をやりたいのか分からな...