第五章 飛ぶ鳥(四十五)

 摺りが百枚上がると日本橋本町の重兵衛に五十枚を持っていき、ついでに松五郎にも五枚を渡し、「竹桃連のお仲間に配って」と頼んだ。

「ねえ、いつに...