【隠岐の島】仮想現実(VR)を活用した野球の打撃教室が16日から4日間、島根県隠岐の島町有木の隠岐高校であった。VR映像の球をスイングした野球部員14人が、元プロ野球選手にデータを分析してもらいながら技術を磨いた。
教室では、測定機器を着けた選手が速球や変化球の映像を見ながらスイングし、球がホームベースを通過するタイミングとのずれを数値化するデータの収集に取り組んだ。
19日にオンラインで行われた指導では、元ヤクルト選手の久古(きゅうこ)健太郎さん(35)と鵜久森(うぐもり)淳志さん(34)に変化球への対応について質問。鵜久森さんが「プロの世界でも、理想通りに合わせられるのはシーズン中にわずか。普段の練習で、直球待ちから変化球に対応する打撃に取り組んで」と助言した。
選手たちは、夏の島根県大会を控えており、主将の平井憂さん(17)は「バット始動のタイミングを詳しく指摘してもらい、うれしかった」と話した。
野球教室は、東京五輪で北太平洋のミクロネシア連邦を相手国とする隠岐4町村のホストタウン事業に関連したスポーツ育成イベントとして開かれた。
(森山郷雄)