活動の意義を総括し、会の解散を宣言する片岡佳美代表=松江市白潟本町、市民活動センター
活動の意義を総括し、会の解散を宣言する片岡佳美代表=松江市白潟本町、市民活動センター

 松江市役所本庁舎(松江市末次町)の建て替え事業に関する住民投票条例の制定を直接請求した市民団体が3日、同市白潟本町の市民活動センターで、これまでの活動を振り返る集会を開いた。1万4千人分を超える署名が集まり、市施策に関する初の直接請求が実現でき「市民が声を上げることができた」と活動の意義を強調。来場した約60人と共に市民の声に寄り添う市政を願いながら、団体の解散を宣言した。

 集会は、市議会での条例案の否決を受け、大学教授らでつくる「松江市民のための新庁舎建設を求める会」(代表・片岡佳美島根大教授)が開催。団体代表者による総括のほか、リレートークで一連の活動に対する思いを語り合った。

 片岡代表は1カ月間で1万4145人分の署名が集まったことに関して「市民が市政に意見を言ってもいいのだと示せた」と強調。今後も市民の声を尊重する市政を求め、草の根の活動が活発化していくことに期待を寄せた。

 リレートークでは、市議会の採決で条例制定に賛成した出川桃子議員がマイクを握り、直接請求を「議会制民主主義の機能不全に対する市民からの問いかけだった」と評価。同様の事態を繰り返さないために「市民を交えた意思決定のあり方を確立させる」と決意を述べた。

 団体の中心メンバーだった長谷川浩二さん(50)は、市政の在り方を考えるための独自の勉強会を立ち上げ、市民の政治参加の機運をさらに高めていく考えを示した。