大勢の来場者でにぎわう会場=広島市中区、広島県立総合体育館
大勢の来場者でにぎわう会場=広島市中区、広島県立総合体育館

 島根県の魅力が体感できる「しまねふるさとフェア2024」が20日、広島市中心部で始まった。コロナ禍を経て4年ぶりの本格開催。訪れた多くの人が島根のグルメや特産品販売、ステージイベントを楽しんだ。21日まで。

 広島市中区の県立総合体育館と、旧市民球場跡地のひろしまゲートパーク周辺に約150ブースが出展。しまね和牛の串焼きやカニのみそ汁などが楽しめる「あつあつ屋台村」は、島根の味を求める人でにぎわった。以前、転勤で松江に住んだ近くの松田章さん(74)は「島根には愛着があり、久しぶりの開催でうれしい。いろいろと見て回りたい」と喜んだ。

 島根県内の特産品ブースが並ぶ「まるごとマルシェ」は人が絶えず、安来節や石見神楽、県の観光キャラクター「しまねっこ」のステージ上演も盛り上がった。会場では美又温泉(浜田市金城町)のお湯を手で体験できる手湯のコーナーもあった。

 フェアは、県や県内市町村などでつくる広島地区観光情報発信事業実行委員会が主催。広島の冬の恒例行事として定着して27回目を迎えた。2日間で約17万人が来場した2020年を最後に、近年は新型コロナの影響で規模を縮小して開催していた。
(新藤正春)