イベント準備中の教室で、参加を呼びかける大東高校の生徒たち=雲南市大東町大東、大東高校
イベント準備中の教室で、参加を呼びかける大東高校の生徒たち=雲南市大東町大東、大東高校

 雲南市大東町大東、大東高校の生徒と島根県立大学の学生ら10人が、障害のある子どもを対象にしたイベントを企画し、28日の開催に向けて準備を進めている。大東高校の教室を宇宙空間に見立て、趣向を凝らしたブースで子どもたちを迎える。

 雲南市内で障害者の支援に取り組む「3C『夢』club(クラブ)」と共同で進めるプロジェクトの一環。昨年7月に始まり、生徒は障害のある子ども向けに開く料理教室などにスタッフとして参加し、子どもたちとの触れ合い方を学んだ。月1回程度の教室参加と協議を続け、イベントを企画した。

 体を動かす滑り台やボールプール、プラネタリウム、お絵描きができるテントを設置し、探検気分が味わえる。思い出に残そうと、360度カメラで探検中の子どもたちを撮影することも計画している。

 大東高校2年の遠田美苑(みその)さん(17)は「プロジェクトを通して、周りを見て動く力がついた。たくさんの子どもたちに楽しんでほしい」と期待した。

 イベントは28日午前10時から正午まで。無料。対象は主に雲南市内の特別支援学級に通う小中高生で、申し込みが必要。問い合わせは大東高校、電話0854(43)2511。(山本泰平)