スイセンは「光の花」だと思う。秋から冬の間、色を失っていた庭に、春になるとまばゆい光を持ち込む。山崎亮子(52)にとって特別な花だ。
スイセンを前に声を上げて泣いたことがある。
2012年春。大きな病院から退院する時には、適切な治療を受けて完治しているはずだと思っていた。だが治療どころか、病名すら分からないまま悪化した。足腰が痛い。こわばってうまく動かない。車椅子を提案された。病院には居場所がないと感じた。北海道長沼町の自宅に戻った。
庭を見る。ガーデナーとして自分でつくっ...
スイセンは「光の花」だと思う。秋から冬の間、色を失っていた庭に、春になるとまばゆい光を持ち込む。山崎亮子(52)にとって特別な花だ。
スイセンを前に声を上げて泣いたことがある。
2012年春。大きな病院から退院する時には、適切な治療を受けて完治しているはずだと思っていた。だが治療どころか、病名すら分からないまま悪化した。足腰が痛い。こわばってうまく動かない。車椅子を提案された。病院には居場所がないと感じた。北海道長沼町の自宅に戻った。
庭を見る。ガーデナーとして自分でつくっ...
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