冊子「中国地域経済の概況」の2023年版を、シンクタンクの中国地域創造研究センター(広島市中区)と中国電力が、このほど発刊した。中国地方は人口、経済規模とも全国シェアの約5%を占めるなど、全国から見た地域の特徴や強みなどを大づかみに理解できる内容となっており、興味深い数字が並ぶ。

 2023年1月時点の中国地方の人口(日本人)は705万人で、全国シェアは5・8%。前年からの減少幅は7万人と、ピーク時の1995年(777万人)から1割減った。

 中国地方の全人口における生産年齢人口(15~64歳)の割合は55・9%で、全国平均(59・0%)に比べて低い。年少人口(14歳以下)は12・2%で全国平均(11・8%)を上回り、九州・沖縄(13・3%)、東海(12・3%)に次いで高い。同センター調査・研究部の森岡隆司主任研究員は山陰両県の合計特殊出生率の高さを理由に挙げ「数字の押し上げに寄与しているのは間違いない」とみる。

 市町村(5県で計107市町村)別の...