エアマットが入るベスト内側のポケットを紹介する芹川由布子助教(中央)=松江市黒田町、黒田集会所
エアマットが入るベスト内側のポケットを紹介する芹川由布子助教(中央)=松江市黒田町、黒田集会所

 国の機関などが主催する高専防災コンテストで、松江工業高等専門学校(松江市西生馬町)が考案した、着る防災グッズ「多機能避難ベスト」が学生部門の最優秀賞に輝いた。懐中電灯やラジオなど避難生活グッズ10点をコンパクトに収納できるほか、フリーのポケットもあって自分好みに備えの品を入れられるアイデアが評価された。

 松江高専とともに1次審査を通過した他の2校と3月の最終審査でアイデアを競い、栄冠を手にした。ベストは、地域の高齢者や避難所になる施設で聞き取りを重ね、収納グッズ10点を厳選したことがポイント。多数のポケットを付け、薬や身分証などおのおのが必要な品を入れられるようにした。

 今春、福井高専に転勤した後も指導を続ける芹川由布子助教(地震工学)が19日、松江市黒田町の黒田集会所を訪問。聞き取りに協力してくれた地域住民にベストを披露し受賞を報告した。試着した大石正一さん(73)は「ちょうどいい大きさ。バランスもいい」と喜び、小川アサコさん(92)は「若い家族にも見てもらいたい」と感心していた。

 活動の中心だった学生の多くが3月で卒業し、目標とする商品化は後輩に引き継がれた。学生らは共同で開発する企業を探している。
      (森みずき)