開始前に互いに一礼する藤井聡太王将(右)と菅井竜也八段‖大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘(提供:日本将棋連盟)
開始前に互いに一礼する藤井聡太王将(右)と菅井竜也八段‖大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘(提供:日本将棋連盟)
立会人の福崎文吾九段(右)に封じ手を手渡す菅井竜也八段。奥は藤井聡太王将‖大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘(提供:日本将棋連盟)
立会人の福崎文吾九段(右)に封じ手を手渡す菅井竜也八段。奥は藤井聡太王将‖大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘(提供:日本将棋連盟)
開始前に互いに一礼する藤井聡太王将(右)と菅井竜也八段‖大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘(提供:日本将棋連盟)
立会人の福崎文吾九段(右)に封じ手を手渡す菅井竜也八段。奥は藤井聡太王将‖大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘(提供:日本将棋連盟)

 将棋の主要タイトル全八冠を独占する藤井聡太王将(21)に、菅井竜也八段(31)が挑む第73期王将戦7番勝負第3局が27日、2日間の日程で、国民宿舎さんべ荘(大田市三瓶町)で始まった。藤井王将が居飛車、菅井八段が振り飛車の対抗形で進み、菅井八段が45手目を封じて1日目を終えた。

 藤井王将の連勝で迎えた第3局。先手の菅井八段が向かい飛車を選んで美濃囲いに組み、藤井王将は自玉を左美濃に固めた。角交換から局面が動き、飛車同士が相対する8筋を中心に攻防が続いた。

 対局開始時には、立会人の福崎文吾九段(64)ら関係者に交じり松江南、出雲の両高校の将棋部員4人が対局室で見学し、菅井八段の初手を見守った。松江南1年の堀江優一さん(16)は「すごい緊張感が伝わってきた」と振り返った。菅井八段と同じ振り飛車党で軽やかな駒さばきを参考にしているといい、シリーズ初白星に期待した。

 大盤解説会には満員の150人が訪れ、菅井八段の師匠の井上慶太九段(60)や福崎九段の軽妙なトークと、分かりやすい局面解説に聞き入った。普段はテレビで解説を視聴する広島市東区牛田新町の会社員西川進さん(31)は「対局会場の臨場感を楽しめた」と話した。

 さんべ荘での王将戦開催は2年連続7回目。28日は午前9時に対局が再開される。
(板垣敏郎)