アナゴ、恐るべし! 両対局者の昼食「勝負メシ」が何かは、注目の的だったが、対局会場の国民宿舎さんべ荘(大田市三瓶町)が用意した7品目のうち、初日は藤井聡太王将(21)が「大あなご天そば」、菅井竜也八段(31)が「大あなご重」を頼んだ。


競馬でいうと「オオアナゴテンソバ」と「オオアナゴジュウ」で1着、2着を飾ったといったところ。ただ、オッズがあるなら低かったかもしれない。
というのも、菅井八段はともかく、前期王将戦の大田対局で藤井王将が初日に「あなご重」を選択した実績があるからだ。その対局に勝ったので、験(げん)や縁起を考えて再び…、などと小市民は予想してしまう。
ちなみにアナゴは開催地・大田市のイチオシ食材である点も付け加えておく。喜んでいる人も少なくないだろう。
アナゴと一緒に食べるのが、そばかご飯かでどう違うのかは両対局者に聞いてみたい点だが、今はそれどころじゃないだろう。
午前中に23手まで進んだ。菅井八段が▲2二角成と指して藤井王将の角を取ったところで昼休憩に入った。角交換か。双方、角を駒台に載せ、激しくなりそうだ。
(板垣敏郎)