益田市久々茂町の国道191号交差点で登校中の児童の見守り活動をしていた近くの三原董充(ただみつ)さん=当時(73)=が飲酒運転の軽トラックにはねられて亡くなった事故から7年を迎えた30日、地元児童たちが現場で黙とうして冥福を祈った。
現場そばの歩道には、登校中の豊川小学校(益田市大谷町)の児童や、付き添って登校を見守る「豊川地区子ども見守り隊」(21人)のメンバー、地元住民、益田署員ら約40人が集まった。
参加者は事故が起きた午前7時15分に国道に向かって1分間黙とうした。同小6年葉末真紬さん(11)は「見守っていただきありがとうございます、と思いながら黙とうした」と話した。
事故は17年1月30日に国道191号の横断歩道で発生。集団登校中の児童の列に飲酒運転の軽トラックが突っ込み、三原さんが翌日に亡くなり、児童1人が軽傷を負った。
三原さんは1983年に小学生の次女を交通事故で亡くし、2002年から見守り活動に携わっていた。17年12月には現場の交差点に押しボタン式信号機が新設された。
見守り隊代表の檜谷(ひのきだに)邦宏さん(67)=益田市大谷町=は「天国から見守ってくれている三原さんの思いを受け継ぎ、活動を続けていく」と話し、事故のない地域づくりを誓った。
(中山竜一)













